
「先生、寝具があってないように感じるんですけど、良いものありますか?」
「エア◯◯◯◯とかトゥルー◯◯◯◯◯(高機能マットレス)ってどうなんですかね?」
などの質問を患者さんからよく聞かれます。
なぜ、寝具を変えたいの?
寝具を変えたいという方には、
- 朝、起きたときに腰が痛くなる。
- 疲れが取れない
- 寝付きが悪い
など、様々な原因があると思いますが、共通して言えることは睡眠を改善したいということだと思います。
それは、とっても良いことだと思います。
みのり整体は、患者さんの自然治癒力を引き出すことによって、患者さん自身の力で、様々な不調を改善されていきますので、睡眠はとっても重要な要素となります。
人生の三分の一は睡眠ですから、睡眠の質を上げることで、起きている間の集中力は格段に上がるでしょう。
ただしここで、大切なことをお伝えしたいと思います。
実は『寝具を自分の合うものに変える=睡眠の質を上げる』ではないのです!!!
「え!!どういうこと???」と思われる方もいると思いますので、この後、詳しく説明をしていきます。
ゴルフクラブとスコア


あなたは、ゴルフをしたことがありますか?
最近は、ゴルフクラブの進化が凄まじく、筋力の衰えた年配の方でも、飛距離が出るように素材や大きさなどが工夫されています。
では、年配の方でも、最新のゴルフクラブを使えば、プロの選手と互角に戦うことができるでしょうか?
それは難しいとおもいます。
道具も大事ですが、それ以上に大切なのは自分自身の能力。
例えば
- まっすぐに飛ばす技術
- 状況に合わせて選択するクラブ
- 風の状況を計算する力
- 芝目を読む能力
など、数え上げればキリがないほど、様々な能力が必要になってくるのです。
寝具選びも同じで、いくら高級な寝具や、オーダーメイドであなたに合うものを作ったとしても、あなた自身が、しっかり睡眠できる体の状態を保てていない限り、その効果は半減してしまい、あなたが望むような睡眠を手に入れることは出来ないのです。
それを踏まえた上で、寝具を選ぶときに意識しておきたい3つのポイントをご紹介します。
これらを意識すれば、必ず睡眠の質が改善し、バイタリティー溢れる自分を取り戻すことができるでしょう!
point1 ストレッチ
なんで、寝具を選ぶのに、ストレッチが必要なの?とおっしゃりたいかもしれません。
例えば、先程のゴルフの話でいうと、プロの選手は、使い慣れたゴルフクラブを使えば素晴らしいスコアを叩き出すでしょう。
しかし多分、初心者用のゴルフクラブを使っても、アマチュアでは出せないようなスコアを出すはずです。
要するに、どんな状況や環境でも、自分の望む効果を出せる状態を作るということが大切です。
そのことを睡眠と寝具の関係でいうなら、
寝具を自分に合わせるんじゃない。自分が寝具に合う体を作るんだ。
という意識の転換をすることが大事なのです!
なので、ストレッチをすることが大切だということがわかっていただけたと思います。
それを踏まえて、このストレッチを試してみてください。
睡眠の質を上げるだけでなく、腰痛や肩こりにも効果が高いです。https://www.youtube.com/embed/cism7r609Os?feature=oembed
point2 お風呂

寝付きが悪い、夜中に目が冷めてしまうなどで悩んでおられる方も、たくさんいるようです。
布団の中で、あれこれと考え事が頭に浮かんできませんか?
もしそうだとしたら、あなたの体は、まだ寝るための準備ができていないのかもしれません。
人間の体には、自律神経というものがあります。
自律神経とは、内蔵などの活動を調整するために、24時間働き続けているとっても大事な神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、体の活動時や昼間に活発になるのが交感神経、安静時や夜に活発になるのが副交感神経です。
車に例えるなら、
交感神経=アクセル、副交感神経=ブレーキということになります。
そして、これらはシーソーのようにどちらかが活発に働くと、どちらかが休むというのが正常な状態です。
しかし、日常のストレスや悩みなど、ずっと考え続けていると、交感神経の働きがおさまらずに、いざ寝ようとしても、なかなか寝つけなくなります。
ですので寝るときには、しっかりと副交感神経を働かせることが大事なのです。
そのために、とっても有効なのはお風呂。
40度以下の、ぬるま湯で15分以上、使ってみてください。
(のぼせてしまう方は半身浴でかまいません)
そうすると、体の芯から温まり、副交感神経の働きが活発になります。
そしたら、そこですぐに布団に入りましょう。
そうすることで、睡眠の質が上がり、スッキリとした朝を迎えることができるでしょう。
※長風呂に慣れていない人や、あまり心臓に負担をかけてはいけない人は、様子を見ながら、少しずつ入浴時間を伸ばして様子を見てください。
point3 寝具
ようやく寝具かい!という突っ込まれそうですが、優先順位はそれほど高くはありません。
寝具選びのポイントは寝返りが打てるかどうか?です。
実は寝返りは、起きている間に歪んだ身体を自ら寝ている間に整えたり、体の中に溜まってしまった疲労物質を流すために行っている、自然な行為なのです。
ですから、寝返りができるような寝具を選ぶことが睡眠の質を上げることに繋がります。
では、寝返りができる寝具というのは、どのようなものなのでしょうか?
それは、できるだけ堅めの寝具ということです。
柔らかい寝具だと、体が沈み込み、寝返りがしづらくなります。
一方、堅めの寝具ですと、コロコロと転がることが出来ます。
柔らかい布団のほうが寝入りは気持ちよく感じるかもしれませんが、何時間も寝るということを踏まえて寝具を選んでいくと良いですね。
ただし、堅めの寝具を使って、体が痛くなるようなら、それは今のあなたの体の状態にはあっていないということになりますので、
痛くならないものを選んで、point1と2で体の状態を改善させてから、寝具を変えてみてください。
いかがでしたか?
寝具を自分に合わせるんじゃない。自分が寝具に合う体を作るんだ。
という意識を持って、これらのポイントを、生活習慣の中に、組み込んでいけば、確実に、体が変わっていきます。
しかも、高価な寝具は必要なくなりますので、ぜひとも試してみてください。
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